2017年05月03日

<韓国>朴前大統領、正式初公判は23日に 準備手続き欠席

 【ソウル米村耕一】サムスングループから巨額の賄賂を受け取ったなどとして収賄などの罪で起訴された韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領(65)の事実上の初公判となる公判準備手続きが2日、ソウル中央地裁で開かれ、朴被告側の弁護人は無罪を主張、全面的に争う姿勢を示した。聯合ニュースによると、16日に2回目の準備手続きが行われた後、23日に正式な初公判が開かれる見通し。

 準備手続きには被告本人が出席する義務はないため、朴被告は出席しなかった。弁護人は「起訴内容をすべて否認する」と主張。ただ、「捜査記録の検討を終えていない」として、個別の起訴内容の認否については後日行うと説明した。

 また、共犯として起訴された親友、崔順実(チェ・スンシル)被告や、贈賄罪で在宅起訴されたロッテグループの重光昭夫(韓国名・辛東彬(シン・ドンビン))会長の準備手続きも一緒に行われたが、いずれも出席しなかった。

 検察によると、朴被告は崔被告と共謀し、崔被告が主導して設立した財団などにサムスングループから約298億ウォン(約29億円)、ロッテグループからは70億ウォン(約6億8000万円)の賄賂を受け取ったとされる。ほかに強要、職権乱用、機密漏えいなども合わせ、計18の罪で起訴された。