2017年05月05日

五輪「テロ準備」8人に実刑判決=IS共鳴、外国人標的か―ブラ

 【サンパウロ時事】ブラジルの裁判所は4日、2016年のリオデジャネイロ五輪でテロを準備した罪などで、ブラジル人の男8人に対し、禁錮5〜15年の実刑判決を下した。

 
 地元紙によると、8人は19歳から33歳で、過激派組織「イスラム国」(IS)の思想に共鳴。五輪期間中、外国人や同性愛者、ユダヤ人を攻撃するため、武器購入や手製爆弾の作り方に関する情報を交換したとされる。

 五輪直前の昨年3月から同7月の間、ISのテロ動画や写真をフェイスブックなどでシェアしたほか、米フロリダ州オーランドで昨年6月に発生したテロ事件の際に多くの死者が出たことなどを歓迎するコメントもやりとりしていたという。

 当局は昨年7月、テロ計画が具体的段階に至る前に8人を摘発。政府は当時、計画はずさんで「極めて素人の集団。統制も取れていない」と指摘していた。