2017年07月29日

瑞浪の刺殺、男起訴 責任能力問えると判断

 5月に岐阜県瑞浪市の住宅団地でバーベキューをしていた男性会社員が刺殺された事件で、岐阜地検は28日、殺人などの罪で同市陶町大川、容疑者の男(26)を起訴した。
 同地検多治見支部が5月23日から今月24日まで鑑定留置を行い、刑事責任能力を問えると判断した。
 起訴状などによると、5月7日午後6時半ごろ、同市陶町大川の路上で同所の会社員大脇正人さん=当時(32)=の左下腹部を包丁(刃体の長さ約18センチ)で刺し、失血死させるとともに男性(42)=同市=の右腕を包丁で刺し、約1カ月のけがを負わせたとされる。
 県警によると、被告は、大脇さんらが自宅の庭先でバーベキューをしていたところ「うるさい」と言って現れ、犯行に及んだという。逮捕時に「刺したのは事実だが、殺意はない」と容疑を否認している。現在は黙秘しているという。

  


2017年07月28日

送検の長男を不起訴処分 埼玉

 自宅で父親を刺殺したとして、3月に殺人未遂の疑いで現行犯逮捕、殺人容疑で送検された長男(36)について、さいたま地検は27日、不起訴処分とした。長男は4月11〜今月24日、刑事責任能力の有無などについて調べるため鑑定留置されていた。

  


2017年07月27日

準強姦未遂罪に問われた被告に無罪判決 東京地裁

 酒に酔った女性に乱暴しようとしたとして、準強姦(ごうかん)未遂罪に問われたトルコ国籍の解体作業員プナルバシ・オンデル被告(23)=埼玉県川口市=に対し、東京地裁は27日、無罪(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。石井俊和裁判長は「被告も乱暴したとの共犯者の供述は変遷しており、多くの点で信用できない」と述べた。

 被告は2015年12月、知人でトルコ国籍の無職少年(当時16)=少年院送致=と共謀し、酒に酔った30代女性を東京都北区のJR赤羽駅近くの多目的トイレ内で暴行した、として逮捕された。逮捕時から一貫して否認し、準強姦未遂罪で起訴されていた。

 検察側は、女性の尻についた体液が被告のDNA型と一致したと主張したが、石井裁判長は「(性交とは無関係の)何らかの理由で付着した可能性があり、犯人の裏付けにはならない」と退けた。(志村英司)

  


2017年07月18日

《ブラジル》大規模飛行機事故から10年経過=関係者無罪判決に

(ブラジル邦字紙「ニッケイ新聞」18日付)




 7月17日、199人の犠牲者を出したサンパウロ市コンゴーニャス空港でのTAM機事故から10年が過ぎたが、未だに誰も事故の責任を問われていないと16、17日付現地各紙・サイトが報じた。


 2007年7月17日、リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ市からサンパウロ市に向けて飛行していたTAM3054便は、コンゴーニャス空港の滑走路で停止しきれず、近接の大通りに飛び出して、TAM社の建物に衝突。機体は炎上し、機内にいた187人全員と、地上にいた12人が死亡した。  調査では速度調整用のレバー二つの位置がずれていた事が判明し、事故原因はパイロット2人の操作が適切ではなかったからと結論付けられた。

 2011年に検察は、当時のTAM社飛行機保安部長マルコ・アウレリオ氏と、同社航空オペレーション部門を指揮していたアルベルト・ファジェルマン副社長、民間航空監督庁(ANAC)ディレクターだったデニージ・アブレウ氏の3人を起訴した。

 しかし、3年後の14年には当の検察がファジェルマン氏を有罪とする証拠は不十分として同氏の無罪を求めた。

 検察は、アウレリオ氏は、事故当時のコンゴーニャス空港は雨のため滑走路が濡れていて、摩擦力が弱まっていたことを知りながら、他の空港に着陸させなかったとし、またアブレウ氏は、同空港の滑走路使用許可を出した事が不適切だったとして、両者に禁固24年を求刑したが、2015年の一審判決では3人とも無罪だった。

 全員無罪の判決は、今年6月の控訴審判決でも保たれた。大半の遺族は判決に納得できず、断固、上告すべしとの声を挙げている。

  


2017年07月11日

ビットコイン横領で無罪主張=取引所元代表の男―東京地裁

 インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」取引所のコイン大量消失事件をめぐり、業務上横領などの罪に問われた運営会社「MTGOX」(破産手続き中)元代表マルク・カルプレス被告(32)=フランス・イスラエル国籍=の初公判が11日、東京地裁(入江猛裁判長)で開かれた。



 同被告は「いずれについても無罪です」と述べ、起訴内容を否認した。

 スーツ姿にネクタイを締めた同被告は、破綻時に記者会見した際よりほっそりした印象。罪状認否で用意した紙を読み上げ、「多くの顧客に迷惑を掛け、心からおわび申し上げる」と謝罪した。

 起訴内容については、「支出は収入の範囲内で会計士にも報告していた。まさか問題になるとは思っていなかった」と述べた。

 検察側は冒頭陳述で、同社では顧客の預かり金と会社の資金が分別されていなかったと指摘。従業員が同被告に対し、「顧客の現金をいくら使っているのか」「預かり金で赤字を補填(ほてん)しているのではないか」と追及したこともあったとした。

 起訴状によると、同被告は2013年、顧客から預かった現金を自分の口座などに送金して計約3億4100万円を横領。ソフトウエアの開発権取得や高級ベッドの購入費用に充てたなどとされる。 

  


2017年07月09日

李在鎔サムスン副会長の裁判、チョン・ユラ氏が欠席の意向

崔順実(チェ・スンシル)被告の娘のチョン・ユラ氏が李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長の裁判で証人に採択されたが欠席する意思を明らかにした。チョン氏の弁護人を務めるイ・ギョンジェ弁護士は8日、「チョン氏は自身の刑事事件と直結され(裁判に)出ることはできない状況だ。行かないことが自身を防御する最善の道」と話した。これに先立ち李副会長事件を審理中のソウル中央地裁は12日に開かれる李副会長の公判にチョン氏を証人として採択した。(中央SUNDAY第539号)

  


2017年07月06日

「パク・ユチョン誣告」女性、国民参加裁判で全員一致「無罪」

「私は性暴行の被害者なのに(風俗店従事者という)職業のせいで『意図的に性関係を持った』というシナリオのまま流れていきそうだったので誤解を解きたかったのです」

芸能人パク・ユチョンさん(31)から性暴行を受けたと虚偽告訴した容疑(誣告)で起訴されたソンさん(24)が4日に開かれた国民参加裁判で無罪を訴えた。ソウル中央地裁刑事合意31部(部長ナ・サンヨン)の審理によって行われた同裁判で、ソンさんは「今回の事件を経た後、仕事を辞めて1カ月100万ウォン(約9万8000円)ほどもらえる別の仕事をしている。自ら命を絶とうとも考えた」と話した。震える声で最後の陳述を終えたソンさんは涙を爆発させた。

ソウル江南(カンナム)地域のある風俗店で働いていたソンさんは、2015年12月に店内のトイレでパク・ユチョンさんと合意の上で性関係を持った後、「パク・ユチョンさんから性暴行を受けた」と虚偽告訴した容疑で起訴されると、国民参加裁判を要請した。

ソンさんはこの裁判で、事件当日の経緯について「トイレに行く前まではパク・ユチョンさんと特別なスキンシップもなく、疑うことなくついて行った。パク・ユチョンさんが先に2000万ウォンをくれるようなことを話したので、これ以上抵抗できなかったのは事実だが、それ以降は金銭を要求したこともない」と話した。ソンさんの弁護人は「虚偽ではなく、事実に基づいた誇張に過ぎなかった」として誣告罪は成立しないと主張した。

検察は懲役3年を求刑したが、陪審員(合計7人)が全員一致で無罪意見を出し、裁判所がこれを受け入れて無罪を宣告した。裁判所は、パク・ユチョンさんから性暴行を受けたと誣告した容疑でことし1月に懲役2年を言い渡した別の女性とソンさんを比較し、「性関係の後に金銭を要求せず、翌日すぐに告訴した点、友人に被害の事実を打ち明けて悩んでいた点などを考慮した」と説明した。

この日の裁判は5日午前2時40分まで約17時間行われた。検察がソンさんを尋問する過程で、「腰をひねって抵抗すれば性関係は成立しなかったのでは」という質問をすると、傍聴席からは非難の声が次々と上がった。

  


2017年07月04日

橋爪遼容疑者、覚醒剤使用で起訴…所持は不起訴

 東京地検は3日、俳優の橋爪遼容疑者(30)を覚醒剤取締法違反(使用)で東京地裁に起訴し、同法違反(所持)については不起訴とした。

 地検は「橋爪容疑者が所持していたとは証拠上認めがたい」としている。

 橋爪容疑者は先月、埼玉県内の知人宅で覚醒剤を所持したとして現行犯逮捕され、その後、この知人宅で覚醒剤を使用したとして再逮捕されていた。同容疑者は、俳優、橋爪功さんの長男。

  


2017年07月01日

検察官に名前供述の仰天情報 不起訴・田中聖が売った元ジャニタ

 車内に大麻を所持したとして現行犯逮捕されていた人気ジャニーズグループ「KAT―TUN」元メンバー・田中聖(31)が、30日に不起訴処分となったが、これで終結とはなりそうもない。田中は6月7日に処分保留で釈放されていたが、その裏では“ヤク友”の名前を供述したとの仰天情報が浮上。その中には田中がプライベートでツルんでいた元ジャニーズタレントXもいるという。かねて田中を内偵していた警視庁もXの動向に重大な関心を寄せている。

 東京地検は田中を不起訴とした理由を明らかにしていないが、嫌疑不十分とみられ「犯罪を認めるための十分な証拠がなかった」などとした。

 これで刑事事件としては裁判はナシで終了となった形だが、今後、余波が広がる可能性がある。

「聖、警察の取り調べでは結構ダンマリだったらしいけど、検察官とかには“葉っぱ(大麻)友達”の名前を全部うたった(自白した)んだって。一緒にやってた元ジャニーズのXのことまで話しちゃってるみたい。車にあったバッズ(大麻の花穂で上質な部分)は『一緒に音楽活動やってるやつのだ』ってゲロったってよ」と声を潜めるのは、田中のプライベートを知る音楽スタッフだ。

 6月7日に東京地検(検察)が田中を処分保留で釈放したのは、言い換えれば「聖は仲間を売ってシャバに出てきたようなもの」と同スタッフ。名前を出された方にすれば、たまったものじゃない。

「バッズの持ち主にされた音楽仲間は飛んじゃってる(逃げてる)し、みんな『聖だけパクられりゃよかったのに』ってブーブー言ってるよ。一番ビビってるのはXじゃね? 聖もXも前から警察にマークされてて、両方とも前にガサ打たれてる(家宅捜索されている)し」(前同)

 警視庁関係者によると「実は、薬物事件を扱う組対5課が、もともと田中を内偵していて、芸能人や俳優仲間と一緒にいるときに、もっと大がかりに逮捕したかった」という。実際、田中には逮捕前夜の5月23日も組対5課の行確(行動確認)がつき、怪しい現場が確認されていたとも。

 田中はその夜、東京南部で男友達数人と合流し、彼らの車に付いていく形で、お台場までドライブしている。
「田中たちが海沿いで、明らかにたばこではない何かを吸ってるのも確認済み」という。お台場でひとしきり楽しんだ田中らはまた東京南部へ…。

「一行が行き着いたのは、友達の一人の関係先とみられ、田中がそこを後にしたのは夜中。ケータイの通信履歴などから、田中がその夜一緒にいたのは、彼より年上のミュージシャンだったことが分かった」という。

 その一行と合流する前の田中の行動は前出スタッフが知っていた。

「別の友達数人と葉っぱやってて、お台場に向かう車にはソイツらも乗せてたみたい。聖はその時点でブリってる(大麻でキメてブッ飛んでる)状態だったってよ。ヤツの周りにさ、某格闘家とかとても仲いい不良ヤクザがいて、ソイツが聖のプッシャー(ドラッグ売人)なの。どうやら警察は、その現場にXもいたんじゃないかってニラんでるみたいだね」

 組対5課がこれだけ積み上げていた捜査は翌日、5月24日夜の田中逮捕で水泡に帰した。クラブやラブホが密集する東京・渋谷区道玄坂で、パトカーとすれ違いざま、田中はワンボックスカーのスピードを不自然に上げたため、職質(職務質問)をかけて逮捕につなげたのは、警視庁地域指導課のベテラン捜査員。当時は所轄署の警ら隊員の実地訓練中だった。

 車内から大麻を見つけ、現行犯逮捕したまではよかったが、田中はかたくなに「自分のもの(大麻)ではない」と主張。車も田中名義ではなかったため、大麻取締法違反(所持)容疑での立件は難しくなった。尿検査で大麻使用の陽性反応は出たが、同法は使用での罰則がない。所持の新証拠でも出ない限り、不起訴になるとみられていた。

「そりゃ、黒いマスクしてワンボックスを1人で運転し、ラブホ街をグルグルしてたら、職質で止められても仕方ないが、組対5課としたら身内に捜査妨害されたも同然」と同関係者。

 前出スタッフは「聖にもう次はない。この先また同じようなことで捕まったら、執行猶予なしで一発で実刑だろうから」と指摘。

 今回の逮捕が“いいクスリ”になり、田中は怪しい交友関係を絶つ覚悟で洗いざらい自白したとも取れる。

  


2017年06月23日

虚偽診断事件 武田病院元医事部長ら2人不起訴 京都地検

 暴力団幹部の収監を免れさせるために検察に病状の虚偽報告をしたとして虚偽診断書作成・同行使容疑で民間大手「康生会武田病院」(京都市)の医師ら3人が京都府警に逮捕された事件で、京都地検は23日、同病院元医事部長の男(45)と指定暴力団会津小鉄会系組員の男(48)について、不起訴処分とした。地検は理由を明らかにしていない。事件では、指定暴力団山口組系淡海(おうみ)一家総長、高山義友希(よしゆき)受刑者(60)の同病院での担当医だった全栄和被告(62)が、高山受刑者が重篤な心室性不整脈ではないのに「心室性不整脈はかなり重篤」などとする虚偽の回答書を作成し大阪高検に提出したとして、4月に同罪で起訴されている。