2017年05月16日

米BofAの元シニアバイスプレジデントと夫を3億ドル横領で起

米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)から慈善団体に寄付された資金の多くを、威嚇と脅迫によって同行に返還させるように装い、個人的な目的のために270万ドル(約3億700万円)余りを横領したとして、同行の元シニアバイスプレジデントとその夫が起訴された。 同行のグローバル資産・投資管理部門に所属していたパレスタイン(パム)・エース被告(45)と夫のジョナサン・エース被告(46)はそれぞれ、ボストンとアトランタの青少年のための非営利団体を標的とした銀行・通信詐欺の共謀罪で起訴された。ボストンの連邦地検が発表資料で説明した。 検察側の主張では、パム・エース被告が2010−15年に、バスケットボール・教育プログラムやエイズウイルス(HIV)感染の子供を支援する団体に対する75件の寄付を承認。同被告はその後、同行が将来も寄付を続けられるようにするためと称して、寄付金の半額近くの返還を要求したとされる。 また、ジョナサン・エース被告は資金の受け手に対し、公の場で恥をかかせると脅迫して、できるだけ多くの資金を絞り出そうとしたという。 米連邦捜査局(FBI)の捜査官シーラ・マグーン氏が裁判所に提出した宣誓供述書によれば、同行は当初パム・エース被告の母親の銀行口座に重点を置いていた内部調査を通じ、同被告らによる手口を突き止めた。この口座に多額の資金が振り込まれる仕組みとなっていたことが同行の手掛かりになった様子だとされる。 同行の広報担当ビル・ホールディン氏は両被告の起訴に関してコメントを控えた。 パム・エース被告の弁護人デービッド・ダンカン氏は15日の電話取材に対し、同被告が無罪を主張していると明らかにする一方、それ以上のコメントを控えた。ジョナサン・エース被告の弁護人マシュー・トンプソン氏に取材を申し入れたが、返答は得られていない。 原題:Ex-BofA Vice President, Husband Charged in Embezzlement Scam (3)(抜粋)



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