2017年07月27日

準強姦未遂罪に問われた被告に無罪判決 東京地裁

 酒に酔った女性に乱暴しようとしたとして、準強姦(ごうかん)未遂罪に問われたトルコ国籍の解体作業員プナルバシ・オンデル被告(23)=埼玉県川口市=に対し、東京地裁は27日、無罪(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。石井俊和裁判長は「被告も乱暴したとの共犯者の供述は変遷しており、多くの点で信用できない」と述べた。

 被告は2015年12月、知人でトルコ国籍の無職少年(当時16)=少年院送致=と共謀し、酒に酔った30代女性を東京都北区のJR赤羽駅近くの多目的トイレ内で暴行した、として逮捕された。逮捕時から一貫して否認し、準強姦未遂罪で起訴されていた。

 検察側は、女性の尻についた体液が被告のDNA型と一致したと主張したが、石井裁判長は「(性交とは無関係の)何らかの理由で付着した可能性があり、犯人の裏付けにはならない」と退けた。(志村英司)



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